「大丈夫って言っても…… 君、傷だらけじゃないか。」 確かに私は、ここまで森を歩いてきたり、あの生き物に押さえつけられたりで、身体中かすり傷だらけだった。 「ほら、いいから見せてみて。」 出来れば拒否したかったが、これ以上なんと言っていいかわからず、私は無言で足をみせた。 彼の手が私の足に触れる。 冷たくて心地いい。 って、私なに考えてるの!? 「ね?大丈夫でしょ?ただのかすり傷ですよ!」 私は、はやく足を離してほしくて必死に訴えた