「うひゃあ!!」 私は驚いてベットから飛び起きた。 目の前には蒼樹(そうき)おじさんが、腰に手を当てて、こっちを見てる。 「ほら、急ぎなさい。遅刻するよ」 「ごめんなさい、おはよう蒼樹おじさん!」 「蒼樹お、に、い、さ、ん、でしょ?」 「お、おはよう、蒼樹にいさん……」 わたしはそう言って二十秒で、パジャマから制服に着替え、バッグにノートと筆箱を詰め込んで、朝食をとるべく一階へ駆け下りた。