不機嫌なあやかし



「そうだなぁ……どうせ喰うなら……」


その生き物の顔が私の顔に近づいてくる。
怖い……!


「お前を喰うとしようか。」


そう強く言って、狼の様な
大きな生き物は、前足で私の体を押さえつけた。


く、苦しい……!
やっぱり、気軽に話しかけたのが間違えだったんだ。

……私、本当に
食べられちゃうのかな……?