不機嫌なあやかし



それからほんの数分歩くと、木々の隙間から光が見えた。

その光を目指して歩いていくと、
夢と同じ、木に囲まれた小さな原っぱに出た。


「…………すごい……!」


その原っぱの中央には、一本の立派な大木が立っていた。
その木は大きく真っ二つに分かれている。


『おいで_____こっちだ。
こっちにおいで__________。』


私は声に導かれるまま、
大木に駆け寄った。

蝶(仮)が私の周りを
せわしなく飛び回る。