門についたインターホンを押すと、少しして着物の女性が出て来た。

ほんのり茶色い髪の毛を、低い位置でお団子にしている、上品な感じの若くて綺麗な女の人だ。


「おかえりなさいませ、勇哉様。」


し、使用人さんだ!!!
すごい、初めて見た!!!!

使用人さんは、先輩の方に向けていた目を、私に移した。
すると、彼女は驚いたような顔をして、次に私たちの手元を見て、さらに驚いた顔をした。


「?」


不思議で私も自分の手元をみやる。