それから、先輩の家への道を知らない私は、彼に手を引かれて、目的地へとたどり着いた。


そう、彼に手を引かれて……!!


先輩は親切でしてくれてるってわかってても、やっぱり恥ずかしかった。



「……ていうか、この豪邸って……」



私は今、目の前に立ち塞がる大きな門の前で立ち尽くしている。

純日本な感じの木造の立派な門。

塀が高くて、中は屋根がちょっと見えるだけだけど、ものすごく大きいということはわかる!!


「先輩の家だったんですか!?!?」



先輩は少し照れくさそうに笑った。



この豪邸は、瑠璃の家へ行く道の途中にあり、何度も見たことがあった。



が、まさかこの中に自分が入るなんて、思っても見なかった。


そしてそれが、真田先輩の家だったなんてことも。