もしかして、私より仲のいい友達ができちゃったのかな……。



うう、だとしたらちょっと泣いちゃいそう。



瑠璃……中学でも高校でもずっと一番の友達だったのに!



「……ごめんね、
君もお友達と帰りたかったよね。」



落ち込んでいる私に気づいたのか、先輩が困ったような笑顔で、言った。



「いえ、全然!!
むしろ先輩と帰れるなんて、
光栄なくらいです!!」



私の言葉に笑ってくれる先輩。



「ねえ、今日すこし時間ある?」



時間……?今日は何も予定はないけど……
もしかしてデートのお誘いとか……な、わけ、ない……か。
いや、でもで……でもでも!!


私はすこし期待しながら、小さく頷いた。



「よかった!
じゃあ、今から僕の家よって帰らない?」





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