「い、いいえ、そんな、先輩が謝ることじゃありません! 先輩は祓い屋として当然のことをしただけですし、雷だって、こんなにピンピンしてますから!!」 私は、ぐったりと動かなくなった雷をぶんぶん振り回してみせた。 「お、おま……えっ……カハッ……や、ゲホッ!!やめろっ……!うぉええぇ……」 死にかけの雷が、必至に訴える。 「あ、ご、ごめん、雷……」 「ごめんじゃねえよ! さっきまで殺されそうだった俺に追い打ちかけて!マジで殺す気か!?」