「先輩、やめてください。」


先輩の右腕に手を添えた。
彼の腕からは微かな震えが伝わってきた。


「確かに、どうしてこんなことするのか、はっきりした理由はありません……。
でも!それでも、この子を傷つけるのはやめてください。
この子は……この子だって、ちゃんと生きてるんです!」


これは、私の確かな意思だった。