不機嫌なあやかし



ああ、やっぱり怒ってる!


「ご、ごめんなさい!!」


私は必死に手を合わせた。
先輩の両手が、私の肩を力強く、でも痛くないように優しくつかむ。


「ごめんなさいじゃないよ!
雷獣の封印を解いたって……
大丈夫だった!?何もされてない!?
怪我とか……」


先輩の手は私を離れ、行き場を失いオロオロとしていて、瞳の中では、不安な光りが輝き揺らめいている。