先輩は相変わらず何事もなかったかのようなそぶりで、自分のパンにかぶりつく。

一方わたしは、先ほどのショックが大きすぎてしばらく動けずにいた。

ゆゆゆ指が……

自分の人差し指を見つめると、自然と鼓動が強くなる。
私のは未だ、先輩の舌の感触をリアルに覚えていた。