不機嫌なあやかし



「先輩、クリームついてますよ。」


ひょい

私は笑いながら、彼についた生クリームを人差し指で軽くすくいあげた。


「あはは、先輩、お弁当忘れたり、クリーム鼻につけたり、意外とおっちょこちょいですね。」


なんだか、ほとんど今日会ったばかりなのに、先輩の意外な一面が見れたきがして嬉しい。

先輩の顔が赤みがかり、
二つの大きな宝石がさらに見開かれる。

ふと我に帰る私。
自分の人差し指を見る。

あ、この生クリームどうしよう。

よくドラマとかでカップルが、

恋人についたクリームを指でとって食べるっていうシーンあるけど…………


いやむりむりむり!

むり!!!

食べたりなんて、恥ずかしいしもってのほかだ。