「うーん、何から話そうかな。」


先輩は眉間にしわを寄せ、でも口元は緩んでいるという、
困ったような笑みを浮かべている。


「えっと、うちの家は古くからある祓い屋の一家なんだけど、

君を預かってる蒼樹さんも祓い屋なんだ。

歴史はないけど、蒼樹さんの実力は
確かだし、凄く遠いけど、
妖統家の血を引いてるから、昔からうちと仲良くさせてもらっててね。」



蒼樹にいさんが祓い屋……!?

なにそれわたし聞いてない!