不機嫌なあやかし



放課後。




「ごめん、わたし、帰りに用事あってさ、今日、一緒に帰れないんだ。」





瑠璃は手を合わせて、わたしに拝むようにして言った。





「私は別に大丈夫だけど、瑠璃、気をつけてよ?
瑠璃かわいいから一人で帰らせるの心配だよ……」





「別に一人じゃないし!
」


え、一人じゃないんだ……
瑠璃まさか、私より仲良しの友達ができちゃったのかな……!?

泣ける……


「…………はぁ、
ていうかさあ……
気づいてないみたいだから言うけど、アンタだって十分、可愛いんだからね?
気をつけなさいよ?」





最後に人差し指を立てて、「私ほどじゃないけど」だって。カワイイ。

ていうか、超美少女の瑠璃からそんなこと言われても。


「はいはいお世辞はいいから。
じゃあね、本当気をつけてよ。」





「も〜、お世辞じゃないのに……
まあいいや、ばいばい!」





そう言って瑠璃は、嬉しそうに駆けて行った。





それより、私の感じてた視線……


なんだか時間が経つたびに強くなってる気がする。
自意識過剰なのかもしれないけど、それでもやっぱり気持ち悪い。
よりによって、こんな日に一人で帰らないといけないのか……。




ちょっと怖いけど、瑠璃に「いやだ!一緒に帰って!」なんて言えないし。