昔々、と言っても15年ほど前のこと。

あるところに一人の女の子がいました。


その女の子は、生まれて間もない頃に両親を亡くしていました。

ですが、彼女は、孤独ではありませんでした。

何故なら、遠い血縁にあたる一人の男性が、彼女を引き取り、ずっと面倒を見てくれていたからです。


それから女の子はすくすくと育ち高校生になりました。

女の子は、いつでも明るく元気で、笑顔を絶やさない、でも、特別なことは何もない、いたって普通の女の子でした。




これは、そんな女の子、『あなた』と、『あなたに関わる、人ならざる者』たちの物語り。