「オメーら。心して食えよ」



やっとの思いでアイスを買い、かなりの時間が掛かって病室へ戻った。


瞬くんはベッドの上に寝っ転がってゲームをしているし、凛ちゃんは本当にうたた寝していた。



「おせーよ!うわっ、コレ溶けてるし」

「文句言うなら食うな!」




あたしもカップのアイスを手にする。


真夏だし、ここへ戻ってくる間にかなり溶けちゃったみたい。

蓋の裏にもべったりついていた。


早く食べなきゃ。


みんな溶けかけたアイスにギャーギャー言いながらも、美味しそうに食べていた。



「まひ」



盛り上がっているさなか、耀くんがあたしを呼ぶ。



「なあに?」

「インハイの写真、出来上がったらマネージャーから借りてきてくんねーかな。きっとまとめてファイルするはずだから」

「うん、それなら拓弥くんに……」