ジッ……と突き刺さる様な光線にドキっとした。
少し日に焼けて、黒くて大きい瞳が印象的な彼。
そんなに……
見つめないで……
『あ……いや…』
耀くんはそれっきり口を閉ざすと、気まずそうに目を逸らし、隣の席に座った。
……なんだろう。自分から話しかけて来たくせに。
なにかを期待してたわけじゃないけど、ドキッとして損したな。
【変な人】
そんな第一印象はすぐに変わった。
明るくてクラスのムードメーカーで。
困っている人を放っておけないタイプで。
放課後になると、一番にグラウンドに飛び出すくらい部活が大好きで。
顔中をクシャクシャにして笑うところとか。
全然カッコつけない自然体なところとか。
好きにならない理由が見つからない。
すぐ耀くんに惹かれて行った。
それでもあたしには……。
ずっと想い続けてる人がいるんだ……。