すごく安心するようなリアクションを取ってくれて、心配するに足らなかった。
それどころか、あたし達の中に混じって来て、一緒に遊び始める。
少しふくよかで、ひげを生やした人のいいお医者さん。
イメージとは正反対だった。
耀くんとは血は繋がっていないのに、人懐っこい雰囲気はものすごく似ていると思った。
小3の時に親しくなったという耀くんは、その頃からおじさんの背中を見て育って来たのかもしれないな。
そんなことを勝手に思った。
すっかり八神家のみなさんとも打ち解けた頃。
「ただいまー」
耀くんが帰って来た。
えっ。
時計を見て驚く。
もう5時だった。
夢中になりすぎて、時間が経つのに気づかなかったよ……。
「じゃあ、そろそろあたし帰りますね」
耀くんと入れ替わりなのは残念だけど、仕方ないな。
時間も時間だし手早く片付け始めると、帰っちゃイヤだと優飛ちゃんが駄々をこねはじめた。