次の日の昼休み、私はハルを探して屋上に向かっていた。
ハルに真相を聞きたくて仕方がなかった。
どうして大学病院で入院なんかしているのか。
どうして起きている状態のハルには触れられないで、寝ている状態のハルには触れられるのか。
それからもうひとつ。
どうしてハルは全く起きる様子が見られなかったのか。
聞きたくて、知りたくて、ひたすらハルに会いたかった。
扉を押し開けて屋上に出る。
今日はくもりらしく、いつもよりも暗くて空が近く感じた。
まるで灰色で蓋をされてしまったようにも思えた。
「ハルー!」
大声で呼びかけるけれど、返事は何も帰ってこない。
「ハル、ハル!」
声はむなしく響くだけ。
ハルの姿はどこにもない。
「ハル、どこに行ったの」
呟いた声すら、空気になじむように消えていく。
しばらく屋上から街を見下ろしたりして時間をつぶしてみたけれど、ハルが現れる気配はなかった。
そりゃいつも待ち合わせをしているわけではなかった。
けれど、それでもハルはいつも屋上にいた。
屋上で名前を呼んだら会いに来てくれた。
だからきっと今日も会いにきてくれると思っていたのに。
「ハル…」
私はもう、ハルに会えないのかな?
ハルに真相を聞きたくて仕方がなかった。
どうして大学病院で入院なんかしているのか。
どうして起きている状態のハルには触れられないで、寝ている状態のハルには触れられるのか。
それからもうひとつ。
どうしてハルは全く起きる様子が見られなかったのか。
聞きたくて、知りたくて、ひたすらハルに会いたかった。
扉を押し開けて屋上に出る。
今日はくもりらしく、いつもよりも暗くて空が近く感じた。
まるで灰色で蓋をされてしまったようにも思えた。
「ハルー!」
大声で呼びかけるけれど、返事は何も帰ってこない。
「ハル、ハル!」
声はむなしく響くだけ。
ハルの姿はどこにもない。
「ハル、どこに行ったの」
呟いた声すら、空気になじむように消えていく。
しばらく屋上から街を見下ろしたりして時間をつぶしてみたけれど、ハルが現れる気配はなかった。
そりゃいつも待ち合わせをしているわけではなかった。
けれど、それでもハルはいつも屋上にいた。
屋上で名前を呼んだら会いに来てくれた。
だからきっと今日も会いにきてくれると思っていたのに。
「ハル…」
私はもう、ハルに会えないのかな?