「ひゅ~ひゅ~」 真菜が冷やかせば。 「こんなとこで悪かったわね」 亜子が悪態をつく。 ……和希くんがまた会いに来てくれた。 掴まれた手首から、じわじわと広がっていく嬉しさ。 「じゃ、あたし達先帰ってるから」 「若菜をよろしくお願いしまーす」 亜子の気の利いた言葉と、真菜の余計な言葉にあたしの体温はますます上昇し。 ふたりに小さく手を振ると、真っ赤な顔で和希くんに向き直った。