「また一年間楽しくなりそうっ」 「うちら離れちゃったけど隣のクラスだし、体育一緒だね~」 「ねーーー!」 ワイワイと楽しそうな彼女たちは、誰かしらと同じクラスになれたらしく、どの顔も安堵に溢れていた。 C組に、彼女たちの名前はない。 あたしはそれに安堵する。 あたしの存在に気づいているのかいないのか。 目が合うこともなく、あたしはその場からそっと立ち去った。