代わりに、朝日が凌牙の顔を照らしていた。


灯りを落とし、愛を確かめ合った昨夜。


あたしが眠った後に電気をつけたのかと思っていたけど、そのまま凌牙も眠ったんだね……。


眩しいだろうとカーテンを引こうと体を少し起こしたとき。


「……んー……」


ベッドのスプリングが、凌牙の夢の邪魔をした。


……起こしちゃったかな?


もう、眠りは浅くなっていたようで、凌牙はうっすら瞼を開ける。


「おはよう、凌牙」


「……」


まだ覚醒出来てなさそうな瞳にあたしは笑った。