暴走族のくせに、日本人としての情緒はたっぷりあるんだと妙に感心していると。 ふたりの視線は、桜から別の所へ移動していた。 「うわっ、すげーおっぱい揺れてる!」 どこに隠し持っていたのか、小さい双眼鏡でグラウンドを見下ろした大翔が鼻の下をのばせば。 「おいっ!どこだよっ!」 旬が、大翔の手から双眼鏡を奪い取る。 ……変態かよ、お前ら。 「黄色いシュシュでポニーテールしてる子!」 「うひょー。マジだ。顔もかわいい!」