それからも毎年、自分の部屋からは窓ガラスを覆い尽くすほどの桜が見れる。 自分の部屋から庭に咲く桜を見下ろすなんて、普通の家じゃねえよな。 「そんなに見下ろす花見がしてえなら、本家の俺の部屋貸すぜ?」 「あー…それは遠慮しとくわっ」 「俺もパスだな」 あからさまに言うなよ。 俺には近寄ってきても、大翔も旬も俺の家には興味がないらしい。 媚びたりすることもないから、付き合いやすいのかもな。