その頃、俺にも仲間と呼べるヤツが出来た。 大翔と旬。 コイツらとは初め、喧嘩ばかりだった。 ダチなんていらねえと、突っぱねてた俺。 そんな2人が、俺の後を追うように同じ暴走族【灰雅】に入ったことで、その距離が縮まった。 うるせえしウザイけど。 ……悪くはない。 「凌牙も見ろって。見下ろす花見はサイコーだぜ!」 「……いい」 桜なんて嫌いだ。 ……屋敷にもらわれてきた日、庭にある立派な桜の木が満開になっていた光景が、今でも目に焼き付いている。