「でも、敢えて命日を避けてお墓参りをしてくれているのは、万一あたしたちに鉢合わせたらいけないから」
「……」
「もしかしてと思って、去年の命日の前日、お墓に行ったの。そしたら若い男の人がお花を持って現れたわ」
「それが……凌牙……?」
ミラー越しに、お姉ちゃんがうなずく。
お姉ちゃんは、凌牙の存在を知っていたし、顔を知っていても不思議はない。
「和希の両親って知ってて……?命日まで……?」
でも、一体、それをどこで……?
本郷の両親がそこまで教えるはずはない。
頭を悩ませたあたしに、お姉ちゃんは当然のように言った。



