やがて。 喧嘩ばかり繰り返してきた無気力な俺が、興味を持ちだしたのはバイク。 籠の中から少しはみ出したくて、足を踏み入れた世界……【灰雅】 暴走族に入ると、いよいよアイツやべえ……って雰囲気になり、ますます俺は孤立した。 そこまで本格的に悪に徹する気もない奴らは、所詮、平和な家庭に生まれた一時期の反抗なだけなのだから。