「んー、琉聖からもそうしたらっていわれてるんだけど……」


なのに、それが出来る七海さんは曇り顔。


「もしかして、やりたいこととかあるんですか?」


希望してる学部がM大にはないとか……?


七海さんは少し考えたあと。


その唇を緩めながら、白くて細くて長い指で持ったペンをサラサラと走らせた。


……え、なんだかんだ言って、希望あるんだ?


なんて、追った文字には。


「え、お嫁さん……?」


読み上げて、目が点になった。