「ほんとはこんなとこ来てる場合じゃないよね。和希が強引に連れてきたんでしょ」
「そんなことないよ」
「受験生なのにごめんね?我慢するようにあとで和希に言っとく」
和希くんのことで謝る優月ちゃんは、お姉ちゃん風が出ていて。
ほんとに姉弟なんだなあと実感する。
そして、羨ましい。
あたしには、どこを捜したって兄弟なんていないから……。
「受験勉強の息抜きにもなるし、すごく楽しいよ」
ウソじゃない。
和希くんや優月ちゃんと一緒に過ごせる放課後は、すごく心が落ち着くし。
なにより、知らない和希くんを知れて嬉しい。



