そのまま視線を横にずらすと、あたしをジッと見つめている瞳とぶつかった。
目つきも顔つきもすごく怖い人。
ビクッとして思わず視線を逸らす。
……。
そしてまた怖いもの見たさで視線を戻すと、もう彼はあたしを見ていなかった。
もう、ホンモノって感じ。
ヤクザだというテルさんや、凌牙さんなんかよりずっと。
「ね、ねえ……」
彼の素性を聞こうと、隣の優月ちゃんを指でつつくと。
「ああ、あの人はね、烈さんていうの。去年雀谷高校を卒業して、今は鳶やってるの。仕事がお休みのときはよく遊びに来るんだ」
「そうなんだ……」
「やっぱ怖い?」



