階段を上がって座るように言われたスペースには、もっと顔見知りが集結していた。
「和希……?」
真っ先に気づいて立ち上がったのは、テルさん。
続いて、優月ちゃん、凌牙さんの視線も刺さる。
「……っ」
凌牙さんの視線は……鋭くて、どこか冷たくて。
その瞳を見ると、和希くんを襲ったあの事件すべてが巻き戻されるような気がして体に緊張が走る。
硬直したのが分かったのか、あたしの肩に回すその手が強くなった。
「俺の女だから、ここに出入りするのは自由だよな」
「それ、ほんとっ!?」
立ち上がった優月ちゃんが問いかけているのはあたし。
大きくて丸い瞳を何度もしばたたかせてあたしを見た。



