こらえられなくて思わず笑ってしまうと。
「……なにがおかしいんだよ」
ほら。
もう、面白くなさそうに唇を尖らせてる。
「行くぞ」
ちょっと強気になった和希くんはあたしの手を掴み、ズンズンと歩いていく。
慌ててついて行くあたしは……気になって仕方ない。
その道すがら、あたしに視線を注ぐ沢山の男の子たちの姿に。
ここは、一度来たことがあるたまり場となってるらしい倉庫だった。
正直怖いよ……。
だって"不良さん"たちが、この一帯には沢山いるから。
……和希くんだって、その筆頭のような容姿だから、今更周りの男の子たちが"怖い"は通用しないかもしれないけど。
拉致された時の恐怖がどうしても蘇って……。
あたしは和希くんにピッタリ寄り添うように小さくなりながら、あとに続いた。



