───それから数十分後。
「……大丈夫か?」
「う、うん……わあっ……」
言った矢先、フラッと倒れそうになって、あたしは和希くんに支えられた。
目的地に到着して地に足をつけた瞬間、どれだけホッとしたか。
……バイク、初体験だったんだもん。
怖くて怖くて……そして、ちょっと酔ったみたい。
頭の中が回ってる。
「わりぃ。てっきり優月の感覚で……。優月が毎日誰かの後ろに乗ってっから、普通に乗れるもんだと思ってた」
ひたすら謝る和希くん。
「ふふっ……っふふふ……」
和希くんって色んな表情を見せてくれるから面白い。
さっきまで強気だったのに、ほんとに焦った顔をしている。



