カバンから取り出すと、紙袋はグシャグシャになっている。
ハンドタオルをあげたから、もしかしてハンドタオルのお返し?
「……あれ、クッキーだ」
けれど中から出て来たのはクッキー。
しかもどこかで買ったものではなく、手作りの。
丁寧にラッピングしてあって、正直驚いた。
「え、川上君って料理までやっちゃうの?コレ、川上君お手製なのかな?」
「……母さんと一緒に作ったんだろ?」
「だよねー。川上君がここまでやっちゃうのかなってびっくりしたよ」
何をやらせてもこなせる川上君なら考えられなくもないけれど、さすがにお母さんと一緒にだよね。
私もお母さんと一緒によく、クッキー作ったなー。
犬とか猫の型抜き、本当に楽しくてさ。
「……どうかしたのか?」
クッキーを見つめて黙り込んだ私の顔を覗きこむリツ。
私は目を伏せて何度かうなずく。



