居場所ないという事に悲観はしていないとは言ったけれど、この生活環境は異常だと思う。
重くて息苦しいこの空間から早く脱出したい。
……今度、ジャングルジムにのぼって流れ星を見つけられたらそうお願いしてみようかな。
叶うワケがないんだろうけど。
「藤村、おはよう」
次の日学校へ行くと、川上君に昇降口で会ってしまった。
あの雨の日以来、極力避けていたんだけど、今日は運が悪かったかも。
「おはよう……」
あくびをしながら周りに聞こえないほど小さい声で答える。
さっさと上靴に履き替えてこの場を去りたかった。
「藤村、やっぱりこの前のお礼がしたいんだ。コレなんだけど」
そう言って、川上君は持っていた小さな紙袋を私に差し出した。
私は慌てて首を横に振る。



