この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


うーんとうなりながら、困った顔をしている。


「……まあ、それはおいおい話すとして、とりあえず教室に行きなさい」

「言われなくても最初からそのつもりです」


先生は参ったとでも言うように頭をかきながら職員室の方へ行ってしまった。

その後ろ姿を見ながら、勝ち誇ったように私はフッと鼻で笑う。

進学率アップしたいの見え見え。

成績優秀で今までやってきた私が就職希望をするなんて、学校側は許せないのだろう。

そんな事は私の知った事じゃないし、学校側は私の将来の妨害をする権利なんて微塵もない。

ざわつく校内をモヤモヤした気持ちで歩いて、教室に向かう。

日直だからと早く行ったナオはいつものグループの子達と楽しそうに廊下で話していた。

日直じゃないのに苦しいウソをついたのかと、噴き出しそうになった。

教室に入り、真っ直ぐに窓側の自分の席に座って、カバンを机の脇にかける。