この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


もしそうなら、かなりめんどくさいなと思った。

川上君は私がこの駅を使っているという事は知らないみたいだけど、これから一緒になる機会があるたびに声をかけられたらたまったものじゃない。

ただでさえ、この前のナオの事もあるわけだし……。

ワザとやったわけではないだろうけれど、今みたいに目立つような行為をした後に話しかけるというのもやめて欲しい。


「帰るつもりがうっかり寝ちゃって。気が付いたら朝だったから驚いたよ」

「……ふーん」


ああ、別にこっちに引っ越して来たわけじゃなかったんだ?

友達のところにでも泊ったという事かな?

興味はなかったけれど、それを知る事ができてホッとする。



「一度帰ってシャワー浴びて着替えなきゃって思ったら、一本でも早い電車に乗りたくて。まさかカバンが挟まるとは思わなかった」


聞いてもいないのにハハハと恥ずかしそうに笑いながら話す川上君。