この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


チラッと窓の外を見れば、遠くにあった灰色の雲が消えて、青い空で埋め尽くされている。

夕立あるかもっていう私の予想は外れたようだ。




「結月。進路希望調査票に就職と書いたそうだな?」


明日の予習のために机に向かっていたら、ノックもせずにお父さんが入って来た。

関係ないって言ったのに、どうやら担任は電話をしたようだった。

進路指導室に私が現れなかったし、親から説得してもらおうという短絡的な考えからだろう。

面倒な事をしてくれたなと、深いため息をついて仕方なくお父さんの方を振り返った。


「そうだけど。何か問題でも?」

「お前の学力ならいい大学に入れるのに何で就職を希望するんだ?」

「自立したいから。この家を早く出たいんで」


別にもう勉強がしたくないというわけではない。

できる事なら、大学に行ってもう少し自分の可能性を広げてみたいという思いもある。