あの家では私だけが異質。
だからできるだけ関わらないようにしているのに、お父さんは何が気になるの?
自分の面子を保ちたいだけでしょう?
「父が何て言おうと、私には関係ないです。自分で自分の道を選びます」
「そうは言ってもなあ……」
「失礼します」
これ以上話を続けるのは本当にめんどくさい。
さっさと切り上げて、私はその場を立ち去った。
先生が私に進学を勧めてくるのは、やっぱり自分の保身のためだと思う。
来年、担任になるかどうかはわからないけれど、成績のいい子をいい大学に進学させれば自分の株が上がる……っていう事なんだと思う。
私のためを思って言ってくれている事ではない。
全て自分自身のためだ。
私自身の事を真剣に考えてくれない担任は、タダの他人。
何をどう言おうと、心なんか動かないし聞きたくもない。



