この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


今頃ナオは、仲いい子たちに、さっき起きた出来事を話しているのかな。

私のせいで川上君に悪い印象与えちゃったとか、都合いいように話しているかもしれない。

面倒な事になりそうだから川上君に余計な事をして欲しくなかったのに。

ナオとクラスが違う事だけが唯一の救い。


「おい、藤村。飲みながら歩くんじゃない」

「……はーい」


歩いている途中、担任にばったり会って、注意されてしまった。

めんどくさそうに返事をして、ジュースを口からはなす。


「あ、そうだ。藤村、放課後進路指導室に来てくれないか?」

「……何でですか?」

「今朝出してもらった進路希望調査。あれ、親御さんは知ってるのか?」


担任の言葉に、思わずため息をついてしまった。

知ってるわけがないでしょ、相談する親なんていないのだから。

希望している進路が就職で、どこに問題あるの?