あーでも、今日は適当な部活動を探すんだったっけ。
希望はもちろん文科系。
汗を流して全力で運動系の部に励もうとは思わない。
どうしようかなぁ……。
はむっとパンを食べながら校舎の壁に寄りかかる。
『本当、マジウザいと思わない?消えて欲しい』
さっきのナオの言葉が頭の中でリピートする。
ナオだって心の底から望んでいるわけじゃないと思う。
消えるわけがないから簡単にそんな事を言えるんだろう……。
私は一度だってそんな風にお母さんの事を思った事がなかった。
元々、お母さんは口うるさい方じゃなかったけど。
ナオはお母さんが本当に消えちゃったら、どうするんだろう。
そんな事をぼんやりと考えながら、私は黙々とパンを食べ続けた。
何とか胃に押し込んで、グシャグシャと空の袋を丸めてつぶす。
私もナオとのやり取りがなかった事にするかのように。
ポケットにそれを押し込むと、ジュースを飲みながら校内へ戻った。



