「大丈夫か?」
ナオの後ろ姿を見ながらため息をついていたら、止めに入ってくれた男の子が親切に声をかけてきた。
彼はうちのクラスの委員長を務めている川上君。
「……川上君」
私に名前を呼ばれて、川上君は静かにうなずいた。
小さくため息をついて、私は彼をにらみ上げる。
「余計な事しないで」
「余計な事?今にも泣きそうな顔をしてたけど?」
私が言うと、彼は私の顔を指さした。
波風をたてたくないって思ったばかりだったのに。
めんどうな事は極力避けたかったのに……。
「私が泣きそうでも関係ないでしょ……!」
「まあ、そうだけど。顔色悪いから、体調悪いなら保健室に行った方がいいよ」
「……それこそ余計なお世話」
「そっか……」
私が答えると、川上君は教室の方へと戻っていく。



