この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


「……ああ、流れ星」

「え、どこ……?」


不意に空を見上げて言ったリツに私は慌てて空を見上げた。

小さな星が無数に散らばるだけで、流れ星は見つからない。

もうすでに消え去って……。

スッと暗い影ができたと思ったら、私の額にリツがそっと口付ける。

あの時感じたような冷たい唇ではなく、熱がこもったあたたかいキス……。


「ウソだよ」

「ウソ?!この状況でウソつくなんてひどい!」


イタズラっぽく笑ったリツの胸をドンドンと殴る。

アハハと笑い声をあげて、リツは空を指さした。


「あ、流れ星……」

「もう騙されないんだから」


プイッとそっぽを向いた私の手を優しくとったリツ。

確かなぬくもりがあるだけで、きっとこれから何が起きても乗り越えていけるよ。


「今のは本当だって」

「そんな事言って、また騙そうとするんだから」



星が降るこの場所で、キミと出会う事ができたから……。




~END~