その答えに驚いてしまった。
だってまさか全く同じ目標だなんて思いもしなかったから……。
「自分が経験したからこそ、どうすれば心の中に抱えているものを取り除く事ができるのか、相手にどう寄り添えばいいのかって少しはわかると思うんだ。オレみたいに誰にも話せなくて苦しんでいる人をこれ以上増やしたくはない。そう思ったから……」
「リツ、ごめんね。私が……」
私が気付けなかったからリツは余計に苦しんだんだ。
そう思って謝ると彼はポンと私の頭に手を置いた。
「オレには結月がいたから良かったんだよ。だけど、誰にでも支えになる人がいるとは限らないだろ?だからオレはそんな存在になれたらって思うんだ」
「うん……私もだよ」
考えて実行できるほど簡単なものじゃない。
だけど、ひとりでも多くの人に一生懸命に生きる人の未来は明るいんだよって事を教えてあげる事ができたら……。



