この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


「存在価値がないんだって、思ってるから。私がどんなに必要としていると言ってもリツにとっては解決にならない。家族のぬくもりを望んでいるから。だから、川上君から話してあげて。お願い……」

「……わかってる。ちゃんと話すよ」


川上君の返事に私は静かにうなずいた。

もう何も心配する事なんてないから、こっちに戻って来て欲しい。

誰からも見えない場所で、ひとりで悩まなくていいから……。


「リツ、もう大丈夫だから。だからお願い……。戻ってきてよ……」


リツの手を取り、私は祈るように彼の手を両手で強く握りしめた。

もし、流星群が本当に願いを叶えてくれるというのであれば今すぐリツを戻してほしい。

ただの宇宙のチリに願いをかけるなんてバカげているって最初は思っていたけれど、今は心の底から切実に願う事しかできない。

リツに戻って来て欲しい……。

ただそれだけだから。