この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


私の声は眠っているリツに届いているのだろうか……。

冷たいけれど、優しいキスを残して消えたリツは一体どこへ行ってしまったんだろう。

ここに……戻って来たんじゃないの?


「会いに来てって言われたから会いに来たのに……。反応もしない」

「藤村、きっと、大丈夫だ」


ボソッと愚痴るように言った私の言葉を拾って、川上君は私にハンカチを差し出してくる。


「会いに来いと言ったのならリツは応えてくれる。リツは約束を破るような奴じゃないから」

「川上君……」

「約束破るような事があるなら、俺が兄貴として責任持って殴ってでも起こすから」


グッとこぶしを作って言ったので、私は思わずフフッと笑ってしまった。

川上君が人を殴るとか、そんなキャラじゃないから可笑しくて……。


「ありがとう……本当に」

「いいよ、礼なんて。こっちこそリツにずっと寄り添ってくれていてありがとうな」


私だって川上君にお礼を言われるような事はしていない。