「……お互い、何を考えて再婚したわけ?子どものため……じゃないよね?えみりがあんなに無理をしていた事にも気が付かないのに、子どものためとかふざけた事言わないよね?」
「結月ちゃん……」
おばさんは情けない声で私の名を呼んだ。
その顔は涙でボロボロで、かなりひどい顔。
「泣く前にやる事あるでしょ?!」
イライラをぶつけるように私はそう言って、部屋を出た。
こんなのでよく4人で話し合いましょうってなるよね。
お互い見ている方向が違うのに、話し合いなんて成立するわけないじゃない。
罵り合いになるってわからなかったの……?
外に出ると、雨はまだシトシトと音をたてて降っていて、私は傘をつかんだ。
こんな雨でリツに会えるわけがないとわかっていても、無性に行きたくなった。
それにしても、さっき車内から見えたリツは、本物だったのかな……?



