この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


私への対抗意識だけで、この子は今まで過ごして来たんだ。

本当に無意味な事をしていたと思う。

でも、私は彼女を真っ正面からしか見てこなかったから全く気が付かなかった。

違う角度から見て、初めて見えたえみりの本音。


「……えみりは私とは違う。対抗したって何の意味もないの。だから、いい子を演じるなんてやめて、素のアンタでいなよ。アンタはまだ中学生なんだよ」

「見下すように言わないでよ!そんな風に余裕ぶってるところが気に入らない!」


えみりは私の胸倉から手を放して、ごしごしと涙をぬぐう。

変に大人ぶるより、子どもっぽく感情をむき出しにする方が好感持てるよ。

今までずっと嫌悪感があったけれど、えみりはえみりで私と同じように親の再婚で振り回されてきた被害者だったんだと思う。

表面しか見てこなかったから、私にも責任があるかもしれない。


「私、本当は結月の事ずっと……」


えみりが何かを言いかけた時、階段を上がってくる乱暴な足音が響いてきた。