雨の日は何とか大丈夫だったけれど、雷でフラッシュバックするとは思わなかった。
情けない姿を見られてしまったと、自己嫌悪に駆られる。
しかも、家に帰るのにこれからおばさんと車内にふたりきりの空間とか想像しただけでムカムカしてくる。
私に構わないでえみりの事を優先させればいいのに。
今朝、私が家を出た後、えみりときちんと向き合ったのかな。
……私が気にする事じゃないかもしれないけど。
「……関係ないかもしれないけど、放っておけないんだ」
神妙な面持ちでそんな言葉を口にした川上君。
私はベッドからおりて、帰りの支度をしながら小首をかしげる。
放っておけないとか、捨てられた子犬とか子猫と同じようなレベルで見ないで欲しい。
「勝手かもしれないけど、藤村は弟に似てるんだ……」
「……弟?」
予想していなかったワードに私は眉をひそめる。
似てるって顔……じゃないよね。



