この星を見上げたら、僕はキミの幸せを願う。


放課後を待ち続けていたけれど、6時間目が始まった頃に雲行きが怪しくなってきた。

ポツポツと雨が降り始め、小さなシミを作るように地面が濡れて行く。

大した雨じゃないなと思っていると、ゴロゴロという不快な音までし始めた。

雷はお母さんが亡くなった時の事を思い出させるから嫌い。

お母さんの眠りを妨げるような、大きな雷鳴。

お母さんを起こしてくれるのならどれだけ鳴り響いていても構わなかった。

もちろんそんな事は叶わなかったけれど。

次第にポツポツがザーッという激しい雨音に変わり、先生の声が聞きとりにくくなる。

雨を意識してか、先生は声を荒げるようにボリュームを上げた。

今日は星が見えないから、リツは来ないかもしれない。

放課後を待ちわびていただけに、ここに来て心に重い鉛玉を落とされたような気分。

ただでさえ、リツに会わないと落ち着かないというのに。